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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第20章 あの夏の・・・約束
世間は夏休みも終わりに近づく頃

ボクは母校である大学を訪れていた



浅田先生が臨時講義に来ていて

ボクはそこに合流する事になっていた



ちょっと純粋な気持ちになって

勉強ってところかな♪




懐かし過ぎるくらい久々な

大学のキャンパスを



ボクは少しの間フラっと歩いた。




時代・・・時の流れも・・・人も

変わって行くものだよね




・・・なんて

ボクも歳とっちゃったね♪とかって

ひとりで自虐したりしてさ




そんな景色を

ぼんやり眺めていた・・・






・・・ら?







『ぁわ…っ・・・わわわっ』





『・・・?』



足元から・・・突然慌てた声がして


振り向き様に…その方向を見る






どんっ・・・





『・・・っ』



『あっ・・・』




足元…は、言い過ぎだけど(苦笑)

ボクの視界に入らない位置にいた

小柄な女の子と…激突




∥あっ・・・っと、いけない∥



僅か一瞬の接触、それだけに

その体格差…力の差から必然的に

女の子の方が、ふっ飛んで

地面にしりもちをついてしまった





『ご…ごめんなさ・・・っ』



『ごめんね・・・っ?!大丈夫?』



ボクは慌ててしゃがみこんで

地面に転んだ女の子に手を伸ばす




『ごめんね?…ケガはない?』





本当に見えなかった…焦った






『平気ですっ・・・!

よそ見してたのあたしなので…

ごめんなさいっ』




ボクが手を伸ばしきる前に

女の子はパパっと立ち上がって

ペコッとお辞儀してきた




・・・(笑)


見るからに明るくて元気な

天真爛漫そうな女の子



地面にバラバラと散乱した荷物を

さっさと拾い上げて

女の子が一生懸命にらめっこしてるのは

大学のパンフレット




今日はオープンキャンパスかなにかかな?


改めて見てみると人通りが多いことに


今さら気付く
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