この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第20章 あの夏の・・・約束
『よ・・・。・・・久しぶり』





ボクは・・・久々に

その墓前に立った



∥彼女∥が眠る・・・その場所に。





・・・わかっているけど


話しかけたって


どこにもいなければ


応えてもくれない。



ここに来たことに

深い意味は…あるようで、なかったんだ

本当に…。





ボクはひまわりの花束を

さっさと手向けて墓前に手を合わせると

その場を去ろうとした







『・・・・・・ケイゴくん?』






『・・・?』







え・・・?





思いがけない、ボクを呼ぶ声に

その足はピタリと止まる



こんな場所で


しかもボクをそんな風に呼ぶ人って


一体誰だろう




あらゆる意味で

ドキッとしたような、ギクッとしたような

妙な感覚に陥る








『あの・・・あなた、もしかして

ケイゴくんじゃないの・・・?』






こんな歳になって・・・

ましてボクの職業柄

下の名前で【ケイゴくん】なんて

呼ばれる事って

やたらに・・・と言うか

まず・・・ない




一瞬、誰だろうって焦ったけど

振り向いたその先にいる人を

識別するのに時間はかからなかった







『・・・・・・おばさん・・・?』







『ぁ・・・やっぱり、ケイゴくんね?』





振り向いた先に立っていたのは


彼女の・・・




∥カンナ∥の・・・お母さんだった。
/870ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ