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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第20章 あの夏の・・・約束

『よし・・・行くよブッチ~♪』



ボクは車の助手席を開けて手招きする




『で、ですから・・・なんなんですか

ぶっちーって・・・』




『・・・(笑)』




『ブツブツ・・・人の名前を

ヒマワリだの日陰だのって…ブツブツ

大人のくせに…子どもみたいな事言う人たち

ほんと、失礼しちゃう。

元々、散々な言われようですし

慣れてますけどねっ・・・』




プンスカとそう言いながら彼女は

ボクの開けたドアをすり抜けて

後部座席に乗り込む




『・・・前乗れば良いのに♪』




『結構です・・・』



ちょっと照れくさそうに

やっと乗り込んだかと思うと





『・・・。…ぁ・・・っ』





彼女は慌てたように飛び出した




『・・・???』




『ぁ・・・先生、私やっぱり帰ります』




『???・・・どした?』





『先生の都合も考えずに…突然

すみませんでした・・・』




『・・・?』



チラリと彼女が目線を向けるのは

車の後部座席に置いてあった

黄色い花束




『・・・ぁ』




『先生・・・用事があったんじゃ・・・』





『・・・気にしないで』





『・・・でも』








『ほんと…たいした用じゃないから

気にしないで?・・・ほら

暑いでしょ?早く乗りな♪』






『・・・先生・・・私』





『・・・生きてる人間の方が』





『・・・ぇ?』





『生きて、目の前にいる人のが優先でしょ?♪』
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