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第10章 奇跡は永遠に

　その癖、優しい彼はどこかで遠慮している部分もあった。初めて抱かれるミナを気遣って控えめなのはミナにでさえ判った。




　ミナはまだ未通の処女(おとめ)だから、閨のことはよく判らない。でも、女に触れて興奮した男性の身体がどうなるのかくらいは知っている。今や王の下腹部で堂々と存在を主張している男性の徴(しるし)はこれ以上はないほどはち切れんばかりに大きくなっている。