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飛べないあの子
第5章 EpisodeⅤ
凛は気合を入れるように、残りのワインを飲んでしまった。
食器をシンクに運んで洗うと、途端に手持ち無沙汰になる。
スマホをいじる気にもなれず、凛は窓の外をじっと見つめた。
目の前に広がる東京の夜景をぼんやりと眺める。
今日見てきた地元の風景と全く違う景色だった。
そこにいるだけで、自分が特別な存在になったと錯覚させる威力がある。
(私たち、大人になったんだなぁ・・・・・・)
どのくらいボーっとしていたのか、気が付いたら慧がリビングに戻ってきた。
慧は水を飲むと、凛が佇んでいる場所まで来て顔を覗き込んだ。
「あ」
「?」
「二歩くらい下がった顔してる」
慧はおそらく凛の気持ちが進んでは後退していると言いたいのだろう。
「・・・・・・下がってません」
「そう?」
慧が凛の手を握る。
「・・・・・・・じゃあ、行こうか」
凛は小さく頷いた。
二人は寝室へと向かった。
食器をシンクに運んで洗うと、途端に手持ち無沙汰になる。
スマホをいじる気にもなれず、凛は窓の外をじっと見つめた。
目の前に広がる東京の夜景をぼんやりと眺める。
今日見てきた地元の風景と全く違う景色だった。
そこにいるだけで、自分が特別な存在になったと錯覚させる威力がある。
(私たち、大人になったんだなぁ・・・・・・)
どのくらいボーっとしていたのか、気が付いたら慧がリビングに戻ってきた。
慧は水を飲むと、凛が佇んでいる場所まで来て顔を覗き込んだ。
「あ」
「?」
「二歩くらい下がった顔してる」
慧はおそらく凛の気持ちが進んでは後退していると言いたいのだろう。
「・・・・・・下がってません」
「そう?」
慧が凛の手を握る。
「・・・・・・・じゃあ、行こうか」
凛は小さく頷いた。
二人は寝室へと向かった。

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