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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第66章 旅立ち
 今、伝えなければ、これから先、彼女に自分の真実の想いを伝えられないかもしれない。ジュンスは二人を隔てる格子の隙間から手を出した。



「紅順。一つだけ伝えておきたい」




 紅順も手を差し出してジュンスの手をしっかりと握り返してくれる。
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