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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第65章 切なさの向こう側
 紅順は窓から身を乗り出し、地面に降りた。数歩あるきかけ、背後を振り返らずにはいられなかった。



 柳尚宮が祈るような表情で見守っている。早くというように手を振られ、紅順は走り始めた。後はもう振り返ることなく、一心に走る。
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