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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第56章 蒼い果実の日々
 封建時代の当時は旧弊な考え方がまかり通っていた。難しげな漢籍を読む女を好む男は珍しい。王妃自身、少女時代から学問好きでよく本を読み、良人となった王は幸いにも理解のある男性だった。王はあくまでも例外で、妻が自分より学識深いことを歓ぶ男はおるまい。幼い王女が王妃の心中を知る由もなかった。
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