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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第37章 訪問者
「胸の動悸を鎮める薬よ。心配しないで、きついものではないから、一度くらい飲んだだけでは影響はないと思うわ。それよりも、さっきのような発作はよく起きるの?」





「ああ、儂は心ノ臓が弱っておるのだ。普段至って元気そのものなのだがな。たまに予期せず発作が起こる。掛かり付けの医者の薬も持ってきてはおるのだが、宿に置いてきてしまった」
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