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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第27章 心に走る漣(さざなみ)
 養父が出ていった後、セリョンは文机に打ち伏した。むろん、ソクに向けた言葉は偽りではなく、心からのものだ。しかし、あくまでも〝中殿〟としての責務心が言わせたものであり、心の奥底を覗けば膝を抱えて泣いているもう一人の素顔の自分がいた。それは朝鮮の王妃でも何でもない、ただのチョン・セリョンだった。
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