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フリマアプリの恋人
第7章 秋桜の秘密

…東京の道路は難しかった。
カーナビがなかったら完璧に迷子になっていた…。
途中、もうだめかと何度も思った。
澄佳は瑠璃子が入院している病院の駐車場に車を停めると、額の汗を拭った。
エプロンのポケットの中のスマートフォンを取り出し、柊司のメールを確認する。
…「今日の午後は、瑠璃子の病院にお見舞いに行きます」
そう書いてあったからだ。
車外に出ようとして、自分の服装を見て愕然とする。
…白い生成りのシャツに紺色のデニムパンツ…芥子色のギャルソンエプロンに白いスニーカー…。
店で働く服装のまま飛び出して来たからだ。
思わずため息が漏れる。
…でも、いい。
柊司さんは、きっとこのままの私を受け止めてくれる。
柊司への想いが溢れ出て、胸がきゅっと締め付けられる。
…早く…逢いたい…!
バックミラーで髪の乱れだけを整える。
唇を引き結び、澄佳は車のドアを開けた。
カーナビがなかったら完璧に迷子になっていた…。
途中、もうだめかと何度も思った。
澄佳は瑠璃子が入院している病院の駐車場に車を停めると、額の汗を拭った。
エプロンのポケットの中のスマートフォンを取り出し、柊司のメールを確認する。
…「今日の午後は、瑠璃子の病院にお見舞いに行きます」
そう書いてあったからだ。
車外に出ようとして、自分の服装を見て愕然とする。
…白い生成りのシャツに紺色のデニムパンツ…芥子色のギャルソンエプロンに白いスニーカー…。
店で働く服装のまま飛び出して来たからだ。
思わずため息が漏れる。
…でも、いい。
柊司さんは、きっとこのままの私を受け止めてくれる。
柊司への想いが溢れ出て、胸がきゅっと締め付けられる。
…早く…逢いたい…!
バックミラーで髪の乱れだけを整える。
唇を引き結び、澄佳は車のドアを開けた。

