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第7章 秋桜の秘密

「…澄佳は何も心配しなくていい…。
僕は君だけを愛しているから…。
…僕を信じて…」
甘く優しい愛の言葉…。
澄佳の涙を拭う優しい手…。
…すべて…すべて自分に向けられたものだと言う事実に、澄佳の心は震える。
未だにその幸せに慣れることができない。

…けれど…

「…信じるわ…」
…信じて生きていこう…。
この幸せを…この愛を…。

清らかな泉の一雫のような涙を、柊司はそっと吸い取り、額を押し当てて笑った。

「それじゃあ、食事にしよう。
…お腹がぺこぺこで赤ずきんの狼になりそうだ」
澄佳は小さく吹き出して、恥ずかしそうに笑った。