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第4章 秘密

　それでも、ソンは一縷の望みを持った。胸はない女もこの世にはいる。彼のその最後の望みを絶つかのように、《彼女》は流れるような動きで、最後に残った一枚を脱ぎ捨てる。下履きがパサリと草むらに落ちた音がして、眼を瞑っていたソンはそっと開いた。






　やはり、彼女―いや、もう彼と呼ぶべきか。彼の言葉は真実だった。チェスンのすんなりとした両脚の狭間には、女性ならばけしてあるはずのない陽根があった。