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セイドレイ【完結】
第38章 最後の晩餐
「あぁ…亜美ちゃん…食べてくれたぁ…そうそう、もぐもぐ…よく噛んで、いっぱい食べて、もっとおっぱい大きくしようね?はい、あ~ん……」

そんなようなことを言いながら、田中はザーメンの付着したレタスを次々に口へと運んでくる。

ひと噛みする毎に、シャキッ、というレタスの感触と共に、口いっぱいにあの生臭いザーメンの風味が広がっていく。
独特なあの臭気が鼻を通り抜け、他の味覚を奪い去ってしまう。

精液が外気に触れるとエグ味を増すことを亜美は知っていた。
こんなことをされるくらいなら、まだ直接口に出された方がマシだなどと考えてしまう程、亜美にとってザーメンを口にする事はもはや日常だった。

「あはっ…亜美ちゃん…今日も可愛い……大好き…。ずっと…亜美ちゃんとずっとこうしていられたら、僕は他には何も……」

『ピーンポーン♪』

するとその時、玄関のチャイムが鳴り響いた。
普段、この部屋を尋ねてくる者といえば本山くらいしかいないのだが、予約が入っていない今日は来る必要が無い。

「…誰だろう?新聞の勧誘かな…もぅ、亜美ちゃんがご飯食べてるって言うのに…亜美ちゃん、ごめんね。ちょっと見てくるから待ってて…」

田中は慌ててパンツとズボンを履くと、足音を立てずに玄関先へ向かい、覗き窓を確認する。

「……あっ!?」

玄関の外に立っていたのは、酒井だった。

田中は慌てふためきながら、玄関の鍵を開ける。

「さっ、ささ酒井さん??こんばんはっ…どっ、どうされましたか…?」

オロオロしながら出迎える田中。
しかし酒井はそんな田中を肩で突き飛ばして無視すると、ズカズカと部屋に上がって来る。

「さっ酒井さん!?あっ、亜美ちゃんなら今ちょうど食事を摂っていたところでして……」

田中が状況を説明しようとするも、酒井はそれに見向きもせず、床に座る亜美の前にしゃがみ、その顔を覗き込んだ。

「おーっす、奴隷ちゃ~ん?へぇ、ご馳走じゃん。俺もひと口もらっていい?」

酒井はそう言うと、食べかけのサラダを口に運ぼうとする。

「あっ…?!そっ、そのサラダはっ…!!」

田中が止めるも間に合わず、酒井は田中のザーメンがかけられたサラダを口に含んでしまう。

「…うげっ!!?なんだコレっ??!うげぇ~~……べっ、ぺっ!…これってもしやお前のっ…!??」
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