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愛してるからこそ...
第1章 祝福の嵐

どうしてだろう。
悲しいのもあるけど正人に抱きしめられて
安心したのもあるのだろう。
「なんで泣いてる?」
優しい正人の声が頭の上からした。
どうして?経理の女がデートするって
言っていたからなんて言ったら…
「朱里。お前はもうちょっと俺を信用しろ。
あん女とデートすると思うか?
俺ら結婚すんだろ?
変なことで不安になるなよ。」
そうだ。私は正人の婚約者だ。
こんな素敵な指輪もらって夢の国で祝ってもらって…
あぁーーー!!!!
スマホ!!!!
どうしよう。データが全部入ってるのに
ダメになってたらあの時の写真もなくなって…
最悪だ。また悲しくなってきた…
「ごめんね正人。ありがとう来てくれて。
そうだよね。正人はそんなことしないよね?
でもね、もっと悲しいことが...」
私は正人にスマホを見せた。
すると正人がスマホを見てどうした?と聞いてきた。
「さっき落としたみたいであの人が拾ってくれたの。
でも...ッ
写真撮ったのに…消えちゃったかもッ、ぅっ、」
正人は私の頭を撫でて大丈夫と言ってくれた。
「昨日の夜俺のスマホバックアップした時に
朱里のもしたから大丈夫。」
正人が神様に思えた瞬間だった。

