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愛してるからこそ...
第30章 最終章 愛してるからこそ...



季節は変わって春


病院で先生からの一言。

『今日性別わかりましたけどお伝えしましょうか?』


エコーを撮り終えて診察室に正人と入ると
先生にそう切り出された。


「いえ!大丈夫です。」
「教えてください。」

私は知りたくてたまらなかった。
けど正人は産まれてからの楽しみとして
知らずに産んで欲しいと...


だから正人には先に待合室に居てもらい
私は残って性別を聞いた。


『女の子ですね。』


先生の言葉を聞いた瞬間
私は赤ちゃんに向かって2つの言葉を送った。


女の子か仲間だね!
それからドンマイっ!!


須藤家、結城家には女は私一人だった。


それからパパは過保護だから大変だよって。




私は正人に性別を言わずに
妊婦生活を送っていた。

ベビー用品はどっちでも使えそうな黄色や
ボーダーなどの服を揃えてきた。



名前はどちらも考えると張り切っていた。

男の子なら

どんな名前にする予定だったの?と聞いても
今でも教えてくれない。


でも娘の名前は直ぐに浮かんだらしい。

愛咲

愛されて綺麗な花を咲かせて欲しい


そんな願いを込めてあいさと名付けられた。



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