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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第12章 夫の前で、堕ちる


 「だってタツヤが……夫が望んでいるから――」

 それは、迷った末に出した、答えに似た言い訳だった。
ここに来るまでは、タツヤに“見られる”つもりなどなかった。
高木と過ごす淫らな時間は罪だと思っていた。
けれど、タツヤがそこにいれば、それはタツヤの罪。
自分は夫の望みを叶えているだけで、悪くなんかない。
人の妻であっても、他の男と快楽を共にすることが許される。そんな錯覚が胸に芽生えていた。

 「それがミキの答えかい? それとも……ただの口実かい?」

 高木が意図を見抜いたように、顔を近づける。
ミキは口を閉ざしたまま、答えなかった。
ただ、胸の鼓動だけが、かすかに高木の耳に届く。

 「脱いで。これも……ぜんぶ」

 その視線が、胸元から下腹部へと這う。
命令とも誘惑ともつかぬその言葉に、ミキの心がざわめく。

 「い、いや……恥ずかしいです……」

 か細い声でそう言いながら、ちらりとタツヤを見やる。
夫の目は、じっと欲望のまま見つめていた。
羞恥のあまり、ミキは瞳を伏せ顔を背けた。
 
 その瞬間、高木が静かにミキの背後に回った。
腰に手を添え、そっと身体を引き寄せる。
首筋に頬を寄せ、耳元で低く囁いた。

 「嫌なの? 俺の言うこと……聞けないの?」

 囁きに合わせて、指先がゆっくりと腰から臀部をなぞる。
あの日、叩かれたあとの火照りと快感が、身体に蘇る。
まだ微かに残る桃のような色合いの肌を撫でられながら、ミキは思い出していた――あの恥ずかしい痛み、でも抗えなかった疼きを。


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