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第10章 愛縁

　女性化する前、特に同性(女)に特別な関心があったわけではない。しかし、男としてふるまわなければと強く意識し、男に見えるようにと極力心がけている中に、自然に男としての考え方やふるまいが身に付いたのは確かだ。






　つまりは美人だそうだから、一度顔を見てみたいと口にした後で、しまったと思った。しかし、王は別の意味に取ったようだ。剣呑な表情が消え、意外そうな口ぶりで言った。