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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第26章 喪失、そして愛、ふたたび
 フィメリアはそのままスエンに匿われた。三日が流れた。四日めの朝、近くまで買い物に出かけていたスエンが血相変えて戻ってきた。



「姫さま、落ち着いてお聞き下さいね」


 スエンはよほど急いで戻ってきたようで、荒い息を吐いていた。


「何かあったの?」



 駆け寄ったスエンに水瓶から水を汲んで渡すと、スエンはゴクゴクと喉を鳴らして飲み干した。
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