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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
「僕は潔白だ。たとえ誰かが僕に故意に罪を着せようとしても、後の歴史が僕の無実を証明してくれると信じたい」





 それは儚い希望的観測でしかなかった。はるか昔の歴史をひもといても、歴史書は常に勝者の立場から書かれたものであり、政争に破れた弱者は徹底的に貶められ悪者に仕立て上げられる。
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