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鬼ヶ瀬塚村
第7章 少女の想い
『え…?』

優子ちゃんの言葉の意味を僕は少しして理解した。

『せーりがまだこねぇんだば。だがら、だがらオレはまだガキなんだと』

優子ちゃんは再び花火を手にした。

パッとあたりが明るくなり、そこに浮かびだされた彼女の横顔はどこか寂しげだった。

『いづがはぐる、いづがはぐるって…かぁぢゃんは言うげんどもよ、姉ぢゃんは11歳友達の典子は13歳で来た。オレはあど数ヶ月で18よ。医者に診でもらっだけどよ、異常はないっでよ』

女性の身体の事はよくはわからないけど、高校三年生の17歳で初潮がまだ来ていないのは確かに遅すぎる。

『オレの前は姉ぢゃんが風車作ってたんだ』

花火が消えてゆく。
そしてまた彼女は新しく点ける。

『真理子さんが?』

『そうだっぺ。嫌だ嫌だ言いながら作ってだって父ぢゃんが言っでた…』

『優子ちゃんはどうなの?』

『何がだ?』

花火が消える。そしてまた点ける。

『作るのが嫌なの?』

『オレかぁ?オラぁ別になんども思ってねぇ…ただ、こんな身体でっがぐして風車作ってるんば恥ずかしいな』

優子ちゃんは笑った。

『なぁ、ノブよぉ…東京にもこんな風に風車ばいっぺぇある場所あるば?』
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