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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り

その手が腰から尻にかけてそろりと撫で上げたので、明姫はピシャリと叩いてやった。
「今はまだお昼なのよ」
「そなたはやけに昼に拘るな。ならば、夜なら良いのか? では、今夜また、二人きりで過ごすのも良いな。そなたさえその気なら、祝言よりも前に深間になっても私は一向に構わないぞ?」
と、また不埒な手が伸びてこようとしたので、明姫はまた軽くその手を叩いた。
「まったく、油断も隙もない助平ね、ユンは」
「助平とは酷い物言いだ。傷ついた、生まれて初めて女から助平と言われてしまった」
それからしばらくユンは一人で酒を飲んでいた。食べる物は食べずに、ひたすら杯を傾けている。
「今はまだお昼なのよ」
「そなたはやけに昼に拘るな。ならば、夜なら良いのか? では、今夜また、二人きりで過ごすのも良いな。そなたさえその気なら、祝言よりも前に深間になっても私は一向に構わないぞ?」
と、また不埒な手が伸びてこようとしたので、明姫はまた軽くその手を叩いた。
「まったく、油断も隙もない助平ね、ユンは」
「助平とは酷い物言いだ。傷ついた、生まれて初めて女から助平と言われてしまった」
それからしばらくユンは一人で酒を飲んでいた。食べる物は食べずに、ひたすら杯を傾けている。

