この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り

現に、祖母は上機嫌で喋り続けている。
「あなたのお父さまの官職は?」
「お祖母さま!」
明姫が咎めるように叫んでも、ユンも祖母もまるで明姫など無視して話し込んでいる。
「父は既に亡くなりました。私は集賢殿で学者をしております」
「そうなのですか。道理で秀でた良いお顔立ちをなさっていると思ったわ」
祖母は満足げに頷き、明姫に向かって告げた。
「明姫、この方は貴人の相があるわ。集賢殿止まりで終わるとは思えませんよ。きっとゆくゆくは出世なさる」
「お祖母さまは観相もなさるのですか?」
ユンが愕いて見せると、祖母は年甲斐もなく少女のように恥じらう。
「あなたのお父さまの官職は?」
「お祖母さま!」
明姫が咎めるように叫んでも、ユンも祖母もまるで明姫など無視して話し込んでいる。
「父は既に亡くなりました。私は集賢殿で学者をしております」
「そうなのですか。道理で秀でた良いお顔立ちをなさっていると思ったわ」
祖母は満足げに頷き、明姫に向かって告げた。
「明姫、この方は貴人の相があるわ。集賢殿止まりで終わるとは思えませんよ。きっとゆくゆくは出世なさる」
「お祖母さまは観相もなさるのですか?」
ユンが愕いて見せると、祖母は年甲斐もなく少女のように恥じらう。

