この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
色絵
第7章 満開
バケットとスクランブルエッグとベーコンとじゃがいもを炒めたもの、スープやサラダまである。
「先生、お料理もお上手なんですね。
ワタシの残り物の食事より全然豪華です。」
「それはどうも。」
先生ははにかむように微笑む。
「盛り付けも素敵だし…」
「そこは、彩りを操るプロですからね。」
益々目を細めて笑顔になる。
「いただきます。」
「どうぞ召し上がれ。」
先生と結婚したら、先生も主人という人になって、日々の生活に追われるようになったら…
このドキドキも会話も褪めていくのだろうか…
そんなことを考えてしまった。
「さあ、冷めないうちに、
召し上がれ。」
「あっ、はい。」
そう、先生と主人が一番違う点、それは、いつも見ていてくれるということ…
他愛もない会話が弾み、楽しい食事となった。
「食後は少し庭を散歩しましょうか、今日は絵はお休みにして、休息日にしましょう。」
「先生、大丈夫です。」
「いえ、絵は心で描くものと最初にお話ししたでしょう。
疲れている時にいいものはできません。
今日は休息日にして心を充電させましょう。」
「はい。」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


