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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第3章 〝本の虫〟と呼ばれる少女

カンがその端正な顔に不敵な笑みを刷いた。
「そうか。そう思うのなら、そう思えば良い。金サムジョン、そなたの名はしかと憶えておく。せいぜい親父どのの名前に泥を塗らぬように注意するんだな」
ファソンは生きた心地もせずに二人を見守っている。サムジョンは武官だ。サムジョン、カン共に上背はあるが、筋骨逞しいという点では、はるかにサムジョンが優位に見える。
「くそっ」
我慢鳴らず、カンに殴りかかろうとしたサムジョンの巨体がつんのめった。
「そうか。そう思うのなら、そう思えば良い。金サムジョン、そなたの名はしかと憶えておく。せいぜい親父どのの名前に泥を塗らぬように注意するんだな」
ファソンは生きた心地もせずに二人を見守っている。サムジョンは武官だ。サムジョン、カン共に上背はあるが、筋骨逞しいという点では、はるかにサムジョンが優位に見える。
「くそっ」
我慢鳴らず、カンに殴りかかろうとしたサムジョンの巨体がつんのめった。

