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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

いずれにせよ、一番マズイのはニュートラルの状態のようだ。「無関心」「無反応」はいけない。読者の心を動かせていない。
自分の書いた小説やその中の一場面が、たとえある読者にとって「不快」だったり「反感」を憶えるようなものだったとしても、その作品は少なくとも人の心を動かせているのであって、誰かのネガティブな感情は他の誰かのポジティブなエモーションでもあるのだから、大きく見ればむしろ大成功なのだ。
心が動かない状態とはつまり退屈な状態だ。
「退屈な彼氏」と向かい合って座っている自分を想像してみればわかる。そー考えるとこれはかなりヤバイ。「心が動かされない」作品は相当マズイ。
それに比べたら「反感」や「不快」なんてむしろ大歓迎になる。
そもそも「最初は嫌いだったけど……」なんてストーリーは王道ではないか。嫌いだから、心を動かせているから、気になる。気になるから関わりを持ち続けてしまって……そうするとだんだん相手の事が深く理解できるようになって、やがて恋に落ちる(こともある^^;)
そんな経験、誰しもあるのではないだろうか。

