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優しいヒトに虐められてます。
第10章 森で暮らす女の子のちょっとえっちな日常
「ん? なんか湿ってる…」
「あっ、見ないで!」
アキが自分の膝をどけた。
少女は両手で隠すが、隠しきれなかった。

マットの上の大きなシミ。
「え、これ、もしかして…
ハル、お漏らししちゃった!?」

「ち、違っ――」
ハッと口を塞ぐ。
否定すれば、そのシミの正体が…

「あ、でも色もないし…
匂いも……ん?」
「あっ! そう、これは水筒の――」
「ハル、一人エッチしちゃった?」
「っ……!」

言い当てられた途端、何も言えなくなった。

「さっき顔が赤くなってたのは
このせいかー。うふふ」
「お、お願い、誰にも言わないで…」
今度は少女が涙ながらに
訴える側となった。

「言わないよー。だって
私たち、親友でしょ?」
「アキちゃんーーー!」
今度は少女がアキに抱きつく。

「絶対言わないから
私のお願いも聞いてくれる?
それとも、私じゃイヤ……?」
「う、ううん…
アキちゃんとなら……いいよ」

「じゃあさっそく
これの使い方を――」
「だあああ! だから
そんなの掲げないでってば!」

少女は再度辺りを見回した。
「誰かに見られたらどうするの」
「そんなに見たって誰も
来てないってば」

「誰か急に来るかもしれないでしょ。
あっち行こ」
マットを畳み、自分のバッグをひったくって
茂みの向こうへと回った。
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