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優しいヒトに虐められてます。
第7章 おねだり
よく考えれば、いつもいつも
私の方が弄られてばかり。
ちょっとぐらい反撃しても
罰は当たらないんじゃない?

かといって、うまい反撃の仕方も
これといって思いつかない。

う~ん、どうしようか……

「どうしたの子犬ちゃん。さすがに
おねだりなんて恥ずかしくてできない?」

子犬……

もういっか。よし、決めた。
どうせ私は子犬なんでしょう!

ハルはベッドの上で気付かれないように
身体の姿勢を整えた。

そして、油断し切っている彼に向って――

「わんわん!」
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