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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
…
……
菜々美はリビングのソファーで膝を抱えるようにして座り、
時折携帯を見てはため息をつき1時間が経った。
『ふぁあ…眠い…』

テレビ番組もドラマは終わりお笑い芸人のトークが始まり、
いつもは笑えるはずの内容も今はただ聞き流すだけ。
菜々美の関心事は他にあるからだ。
『はあぁ…時間ってこんなに長かったっけ?』


…
……
カチャ‥
菜々美は抱え込んだ膝から顔をあげ、
ドアが閉まり鍵をかける音にソファーから立ちあがる。

『!!、菜々美……
待っていなくていい、
先に寝てなさいと言ったはずです』
『ううん』
菜々美は首を振った。

陽子が泊まりにくる週末には日付が変わる辺りまで起きているが、
ここのところ菜々美は睡眠不足で待ちながらあくびを何回もしたが彼にはなんでもないフリを通したい。

『1時か…ほとほと参った』
『トラブルは解決したの?』
『………』
『結城さん?』
『部屋が暖かい…』
10月の半ばとはいえ夜も深まった時間帯は彼の体も冷えていた。

『結城さんが帰ってくるから暖房を入れ――』
見上げる菜々美の顔を覆うように結城の唇が彼女の言葉を遮り両腕に抱きしめられ。

『ん…はぁ…』
結城さんフェイントだわ…
冷えた唇からのキスはあたしの理性と眠気をとばすよう…
背中から抱きしめられ胸から伝わるヒンヤリとしたニットにぞくぞくするくらい…

体が反り返る程に――
彼は華奢でも男なんだと感じて菜々美の乳房は形を変え喘いだ。

『ん…あぁ…』
『安心するのは菜々美なんだ…素直な反応、嘘のない感情…』

結城さん?
どんなトラブルなの?

5分後には、
向かい合わせでお互いを見つめまたキスが始まる。
結城は布団の中で菜々美の衣服を脱がしバスローブで彼女を包んだ。

『待っていてくれてありがとう――…』
『結城――』

『こんな時くらい啓輔と呼んでくれ、
裸にして君を温めたい――』

菜々美はまた胸の高鳴りを感じて吐息をもらした。

言葉攻め?
け…
啓輔さん……
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