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《愛撫の先に…②》
第15章 握る小さな手…
9号の制服がちょうどいい奈々美の体型は後ろから結城が撫でるほどに華奢であった。

『啓輔さん?』
腰のあたりから前に移ってクリトリスを隠す毛のあたりを触られ彼女はくすぐったいやらもう少しで甘い声が出る手前でもあり結城を見あげる。

『うん……女性は華奢なんですね』
たくさんの女性を抱いてきた結城が今更というように男女の身体つきの違いを確認するかのようになぞっていたのだ。
それはいざこの女性と結婚するという事を親への紹介・先ほどの翔子への報告により奈々美が結婚相手という事を事あるごとにジワジワと意識していくかのように。

『今更どうして?』
洗ってもらった髪の毛が振り向くと肩と鎖骨にまとわりつく。

『男と女性しかこの世にはいないんだって事、結婚もあたりまえのように男が女性を求めてひとつの家庭が出来るんだという事実をかみしめている』
彼はもうすぐ妻という伴侶と独身とは違う生活が始まるのだと、1人の女性の人生を預かる事に少し緊張していた。
自分自ら翔子に結婚報告をしておきながら少しずつ夫になる心の準備に葛藤しているのだろう。

『難しそう…キスと一緒のシャワーで少し落ち着いてきてるの…ひとりじゃないんだって事…』
翔子再会への緊張と我慢も言葉のとうり落ち着いてきて微笑んだ。

風呂場を出てベッドに移動する頃にはくだけた緊張感のない笑みを浮かべ身を寄せ合い激しくない穏やかなキスをした。

『啓輔さん…嬉しかった…再会は嫌だったけどケジメなんでしょ?嬉しかった…』

『俺に噛みつくような勢いで翔子へのこだわりを言っていましたからね…親友の奥さんというだけで友達以上の感情は消え失せている…翔子へのケジメと奈々美へのケジメです…』

『…ふぇっ…けーすけさぁん…』
奈々美は翔子のこだわりがあるから散々素直になれないでいた態度を結城が考えていた事に感動してまた泣いてしまう。

『また泣く…』
歳上らしく彼女をなだめる。
そして髪を撫で肩を抱きしめる。
だがその体勢のまま眠りについた結城。
そして奈々美。

挨拶をしてから1か月そんな夜だった。

翔子への再会、翔子とはギクシャクのまま未来もしも顔をあわせる時がくるならば今と変わらないだろうが、ひとつ確実な事は結城が奈々美を婚約者として見始めた事でより配慮とフォローをするようになってきている事。

ただ女と女は嫌悪感をかかえたまま。
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