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義兄棒
第1章 再会

義兄がまさかそんなことを口にするとは思ってもみなかった。
しかし、思い出してみれば夫との結婚前に何度か出会った時にも下ネタを
サラッと言ってしまうようなところがあった。
きっとそれくらいの感覚で義兄はそう言っているのだ。美紗子はそう思うことにした。
ここは冗談で応じるべきところなのだ。
「もう、怒りますよ!」
美紗子は義兄を軽く睨みながら冗談めかして言葉を返した。
「ごめん、ごめん」
義兄はおどけたように笑顔になり邪気のない表情に戻る。
しかし、美紗子は笑顔に戻る前の一瞬、義兄の目の奥に浮かんだ光を見てしまっていた。
獲物を値踏みするような目付きは紛れもなく男が女に向ける目だった。
美紗子は背中がゾクリとそそけ立つのを抑えられなかった。
しかしその感触には微量の甘い痺れが混じりこんでいることに美紗子は気づき狼狽えた。
これほどの剥き出しの情欲を向けられたのはいつ以来だろう。
夫にはとっくの昔に向けられることのなくなった視線。
美紗子はその蝋梅を隠すように運転に集中する以外に方法を知らなかった。
ドキドキと胸が鳴り嫌が応にも義兄の存在が意識されてくる。
見られている。
視線に炙られながら美紗子は運転を続けた。
たった一言のやりとりでここまで動揺する自分が情けなく、本当にエロい女になってしまったように
感じ顔が熱くなる。
運転を終え我が家に義兄を送り届けると美紗子はグッタリとするほどの疲労を感じていた。
しかし、思い出してみれば夫との結婚前に何度か出会った時にも下ネタを
サラッと言ってしまうようなところがあった。
きっとそれくらいの感覚で義兄はそう言っているのだ。美紗子はそう思うことにした。
ここは冗談で応じるべきところなのだ。
「もう、怒りますよ!」
美紗子は義兄を軽く睨みながら冗談めかして言葉を返した。
「ごめん、ごめん」
義兄はおどけたように笑顔になり邪気のない表情に戻る。
しかし、美紗子は笑顔に戻る前の一瞬、義兄の目の奥に浮かんだ光を見てしまっていた。
獲物を値踏みするような目付きは紛れもなく男が女に向ける目だった。
美紗子は背中がゾクリとそそけ立つのを抑えられなかった。
しかしその感触には微量の甘い痺れが混じりこんでいることに美紗子は気づき狼狽えた。
これほどの剥き出しの情欲を向けられたのはいつ以来だろう。
夫にはとっくの昔に向けられることのなくなった視線。
美紗子はその蝋梅を隠すように運転に集中する以外に方法を知らなかった。
ドキドキと胸が鳴り嫌が応にも義兄の存在が意識されてくる。
見られている。
視線に炙られながら美紗子は運転を続けた。
たった一言のやりとりでここまで動揺する自分が情けなく、本当にエロい女になってしまったように
感じ顔が熱くなる。
運転を終え我が家に義兄を送り届けると美紗子はグッタリとするほどの疲労を感じていた。

