この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ユウガオ
第2章 季節とともに
「シャワー浴びてきな?」
ホテルにつくなり彼は言う
「大丈夫?」
いつもと違う彼に私は心配になって
彼をぎゅっと抱きしめた
「うん」
抱きしめ返ってくることもなく
彼は手にしていたタバコを机に置いた
「…シャワー…行ってくるね」
「まって…もう少し…このままでいて…」
彼の弱々しい声に私は胸を掴まれたような
感覚だった
何があったの?って聞いたら
よかったのかな?
でも私は聞かなかった
言いたくないことだって誰にでもある
話したくないことだって誰にでもあるから
「シャワーでたよ…」
彼は寝息を立ててベッドにうつ伏せていた
「疲れたんだね…」
彼の髪を耳にかけた
「…ゆ…き」
固まってしまった
彼の寝言。所詮寝言。されど寝言。
ぎゅっと、つかまれた心臓が
音を立てて私の中でもがいてた

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


