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蕩けるようなキスをして
第46章 蕩けるキス
陸は彼女から顔を、離した。
華夜子の目が、見開かれる。
陸は華夜子を抱き寄せた。
「…好きだよ、華夜」
大学の教室で。
偶然のように出逢った時から。
多分、出逢った瞬間から、気になっていた。
誘われれば、誰とどんな事でもしてきたけれど。
自分からしようと誘(いざな)った事はなかった-嘘じゃない。
なのに。
逢った、その翌日。
何故か、彼女としたい-そう、思った。
彼女のその唇に重ねたい-そう、思った。
結果は今更、言うまでもないけれど。
ずっと、考えていた。
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