この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第40章 優しいふり
早朝、七時。
カフェテリアの片隅。
ガラス張りの向こう側の桜並木。
春の始まりはそれは華やかに満開の花びらを纏うそれも、紅葉の今は色を変え、その先の枝は寒そうに風に震えていた。
紙の上を走らせていたペンを一時中断し、窓の外に視線を送る。
テーブルに頬杖をつき、なんとはなしにぼんやりと眺めていると、背後から声を掛けられた。
「おはよ」
昼時は混雑を極める場所も、今は、ぽつぽつと離れた席が埋まっている程度。
そんな中、すぐ右隣の空席に、長い髪を掻き上げながら、その人は腰を下ろした。
「華夜子は一緒じゃないの?」
姿は見当たらないから明白なのに。
それでも敢(あ)えて、からかいを含んだそれで、訊いてくる。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ