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蕩けるようなキスをして
第37章 欲しいもの
『指一本触れないって約束を、守れなかった』
『これ以上華夜を抱き締めていたら、すげー調子に乗り兼ねない』

-俺自身を戒める為に、今日は華夜を帰す。
-ごめんね、折角来てくれたのに。
言って、陸は笑った。
だから。
結局。
あの日は大して長い間、ここにはいなかった。
あの日から十日近く。
今日は再び、彼のアパートへ。

『どこに行きたい?華夜』

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