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蕩けるようなキスをして
第31章 恋バナ
持っていた鞄を探り、青い紙で包装された箱を、乃愛に差し出す。
「あ、ほんとに買って来てくれたの?」
それを目にした乃愛は、華夜子の想像を遥かに上回る喜びようで、その箱をありがたく受け取った。
「定番だけど、これめっちゃ、美味しいよね。大好き~!」
箱を大袈裟に胸に抱き締める姿に、華夜子は苦笑する。
でも。
そんなにも大喜びされると、買って来た甲斐があると言うものだ。
「ね、北海道旅行の話、聞かせてよ。これ、一緒に食べながらさ?」
両隣りのクラスメートを促して、乃愛はうきうきしながら、菓子の包装紙を丁寧に解き始める。
いつしか、すっかり。
櫻葉陸から白い恋人へ乃愛の関心は完全に移り、これ以上の追及は勘弁して欲しかった華夜子は、大いにほっとする。
留以が乃愛に語っている旅行話に、華夜子の頭の中もまた、楽しかった北海道の記憶を辿り始めた。
「あ、ほんとに買って来てくれたの?」
それを目にした乃愛は、華夜子の想像を遥かに上回る喜びようで、その箱をありがたく受け取った。
「定番だけど、これめっちゃ、美味しいよね。大好き~!」
箱を大袈裟に胸に抱き締める姿に、華夜子は苦笑する。
でも。
そんなにも大喜びされると、買って来た甲斐があると言うものだ。
「ね、北海道旅行の話、聞かせてよ。これ、一緒に食べながらさ?」
両隣りのクラスメートを促して、乃愛はうきうきしながら、菓子の包装紙を丁寧に解き始める。
いつしか、すっかり。
櫻葉陸から白い恋人へ乃愛の関心は完全に移り、これ以上の追及は勘弁して欲しかった華夜子は、大いにほっとする。
留以が乃愛に語っている旅行話に、華夜子の頭の中もまた、楽しかった北海道の記憶を辿り始めた。

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