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蕩けるようなキスをして
第24章 誰のことも
大学の正門を抜け、最寄り駅までの道のり。
ふたり、肩を並べて、歩く。
はた目には、多分、きっと、恋人同士に見える-はず。
実際は-少し、違うけど。
違ってもいい。
そう見えるだけで。
勘違いでも見えるくらいまでには、ふたりの距離が縮んだ現実が、嬉しい。
今朝、この道を駅から大学まで辿った時は、ひとりだった。
そして、少々、苛ついていた-朝からの既にうだるような暑さに。
そして、夏休みも前半が過ぎ去ったのに、結局、メールの返事ひとつもらえない自分の不甲斐なさに。
なのに。
今は同じ景色がまるで違って見える。
白黒の街の中を歩いて来たはずなのに、今は色彩豊かな世界に。
時折、隣りの彼女を気にしつつ、歩調を合わせ、進んでゆく。
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