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蕩けるようなキスをして
第73章 RtoK
ティッシュで押さえるより先のキスだったから、陸の唇には薄っすらと淡いピンクの跡がついていた。
「そうなんだ?」
華夜子の言葉を受け、陸は自らの唇を親指で軽く拭い、その指を赤い舌先でゆっくりと舐めた。
その仕草に堪らない色気を感じ、華夜子の頬は真っ赤に染まる。
「華夜のなら全然気にしないけど。例えからかわれても、寧ろ嬉しい」
陸は事もなげに笑う。
「…私のじゃなくても気にしてなかったくせに」
何故だか不意に、乃愛との行為が頭に甦ってしまった。
普段はこんな事、もう思い出しもしないのに。
ぼそり、と。
暗く呟かれ、陸は華夜子を覗き込む。
「え?」
訊き返され、華夜子は急いで首を振る。
過ぎた事に妬いてる-そんな自分が嫌だった。
「そうなんだ?」
華夜子の言葉を受け、陸は自らの唇を親指で軽く拭い、その指を赤い舌先でゆっくりと舐めた。
その仕草に堪らない色気を感じ、華夜子の頬は真っ赤に染まる。
「華夜のなら全然気にしないけど。例えからかわれても、寧ろ嬉しい」
陸は事もなげに笑う。
「…私のじゃなくても気にしてなかったくせに」
何故だか不意に、乃愛との行為が頭に甦ってしまった。
普段はこんな事、もう思い出しもしないのに。
ぼそり、と。
暗く呟かれ、陸は華夜子を覗き込む。
「え?」
訊き返され、華夜子は急いで首を振る。
過ぎた事に妬いてる-そんな自分が嫌だった。

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