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蕩けるようなキスをして
第14章 受信
腕に押し付けられる、膨らみ-明らかに、誘っている。
意味深な笑みを送られる。
とりあえず、当たり障りのない笑いを返し、陸はその腕をそっと、離した。
不満げな声を上げられる。
再び、腕をとられそうになったので、
「ごめん。ちょっとメール」
ジーンズのポケットからスマホを取り出し、翳(かざ)してみせる。
それでもまだ何か不満そうだった彼女に、有無を言わせぬ早さで椅子に座り、スマホに集中してる振りを決め込む。
画面のライトを点ける。
メールの着信を告げていた。
やっぱりさっきの振動は、勘違いなんかじゃなかった。
気怠く、ロックを解除し、受信メールを確認する。
覚えのない、メルアド-増々、いらいらが募る。
やがて、不審そうに寄せられる、眉。
やがて、柔らかく変化する、その、表情。
『華夜子です』
待ち焦がれたそれは、件名にたった、一言。
どんな長いメールよりも嬉しい、短い一言、だった。
意味深な笑みを送られる。
とりあえず、当たり障りのない笑いを返し、陸はその腕をそっと、離した。
不満げな声を上げられる。
再び、腕をとられそうになったので、
「ごめん。ちょっとメール」
ジーンズのポケットからスマホを取り出し、翳(かざ)してみせる。
それでもまだ何か不満そうだった彼女に、有無を言わせぬ早さで椅子に座り、スマホに集中してる振りを決め込む。
画面のライトを点ける。
メールの着信を告げていた。
やっぱりさっきの振動は、勘違いなんかじゃなかった。
気怠く、ロックを解除し、受信メールを確認する。
覚えのない、メルアド-増々、いらいらが募る。
やがて、不審そうに寄せられる、眉。
やがて、柔らかく変化する、その、表情。
『華夜子です』
待ち焦がれたそれは、件名にたった、一言。
どんな長いメールよりも嬉しい、短い一言、だった。

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