この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第72章 最愛
A3用紙を、ほぼ真ん中からふたつに裂いた。
二枚になったものは更に半分に。
四枚になったものを更に半分。
大きな用紙は、見る間に小さくなってゆく。
目の前で繰り広げられる光景に、陸が呆気にとられている間に、それはただの紙片となった。
小さくなった紙切れを手に、華夜子は深い呼吸を一度。
やがて、持参していた鞄の内側のポケットにしまった。
陸がどう声を掛けていいのか分からずにいると、華夜子が身体毎こちらに向き直った。
笑顔を見せる彼女に、陸は増々戸惑ってしまう。
「変なものを、最後に見せてしまってごめんね。陸には、見せるべきものではなかったと思う。でも、ひとりではどうしても決断がつかなくて。もう何度も捨てようとしたんだけど…」
一瞬哀しみに顔を歪めた華夜子を、陸は抱き締めた。
いつもの彼の香りに、シャンプーやソープの匂いが混じり、華夜子の鼻腔に届けられる。
「…髪」
そこで、ようやく思い出す。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ