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蕩けるようなキスをして
第69章 求める夜
「りく」
「かや」
「りく…っ」
「かやっ…」
「りく…も…とけちゃいそ…」
艶めいた表情で見詰められ、陸は腹立たしさが爆発する。
もう、放つ寸前だった。
陸は華夜子の首と腰を支え、背面に倒す。
ふたりは一番最初の体位に戻った。
華夜子はいきなりベッドに仰向けにされ、驚いて陸を見上げる。
「もう、なんだよ。その顔。その蕩けそうな甘い顔。なんだよ、その声。その蕩けそうに甘い声。こっちは必死に我慢してんだよ、さっきからずっと。もっとお前と繋がっていたくて。もっともっと、お前を気持ち良くさせたくて。なのにそんな反則級の顔と声をされれば…もう、イクに決まってんだろーが」
一気に捲し立てられ、華夜子は何も言い返せない。
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