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蕩けるようなキスをして
第69章 求める夜
一度中断されていた指の動きが、再開された。
熱く、粘膜に覆われた複雑な襞の最奥に、やがて陸の指は到達した。
その到着を待ち構えていたかのように、華夜子の蜜壺は彼の指を強く締め上げる。
逃すまいとする彼女の蠢きに、陸はまるで自分自身が咥え込まれてるような錯覚を起こし、身震いした。
たぎる全身の血液が、屹立したその一点に集中しているかのようだった。
より熱く。
より硬く。
より猛り。
もうそこは痛いくらいだった。
彼女の花芯深くに潜んだ指がきつく締め付けられる度、陸のそれもまた反応し、遂には先走る。
既に制御不能と化している自分自身に、陸は嘲笑してしまう。
口元を歪めた陸に気付いた華夜子は、不安に駆られ、彼を呼んだ。
「陸…?」
陰った瞳で覗かれ、陸は彼女にからかいを含んだ笑みを向けた。
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