パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第69章 求める夜

胸から腹部に陸の舌は走り、くすぐったさも混じった複雑な快感が、華夜子を支配する。
思わず一瞬腰が浮いたところを、まるで見計らったかのように、スカートを引き下げられた。
突然の事に焦ってしまったが、遅かれ早かれ何れは全て脱がされる－自分自身に言い聞かせていると、陸が訊いてきた。
「脱がせてもいい？」
「…もう、脱がせた後じゃん」
華夜子が小声で答えれば、陸は笑った。
「そうじゃなく」
「え？」
華夜子は訝しんだが、しかし彼は返答を待ったりはしなかった。
否。
一応、確認したに過ぎず－端（はな）から、そんなものは求めていなかった。
陸は、華夜子の履いていた黒いタイツと共に、ショーツを一気に足首まで下げた。
そして。
恥ずかしさに脚を閉じかけた華夜子を決して許さず。
素早く彼女の両脚に手をかけ、ゆっくりと開かせた。