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蕩けるようなキスをして
第63章 本と付箋
高階先生の綺麗じゃない文字を見詰めていて、閃(ひらめ)いた。
机の引き出しを漁り、奥から正方形の付箋を取り出す。
時間を掛けて、散々文面に悩んだ後(のち)。
気付かず、例え次の誰かにこの本を貸したとしても、先生が困らないように。
たった、ひとこと。
『ありがとう』
先生が貸してくれた本の、どのページにも貼られていないピンク色の付箋。
見付けやすいよう、わざと本からはみ出して最終ページに貼る。
気付いてくれるかな。
気付いてくれたらいいな。
明日は、高階先生の後期授業開始-。
机の引き出しを漁り、奥から正方形の付箋を取り出す。
時間を掛けて、散々文面に悩んだ後(のち)。
気付かず、例え次の誰かにこの本を貸したとしても、先生が困らないように。
たった、ひとこと。
『ありがとう』
先生が貸してくれた本の、どのページにも貼られていないピンク色の付箋。
見付けやすいよう、わざと本からはみ出して最終ページに貼る。
気付いてくれるかな。
気付いてくれたらいいな。
明日は、高階先生の後期授業開始-。

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