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蕩けるようなキスをして
第59章 蕩ける夜
ベッドに横たえた時。
もしかしたら、怖がらせてしまうかも-心配していたが、杞憂に過ぎなかった。
怯えるどころか。
嫌がるどころか。
陸の目には、華夜子が更なる何かを望んでいるようにさえ見えた。
オレンジ色の電灯の中。
自らの下で裸体を晒す彼女の姿は-幻想的だった。
綺麗だった。
明々とした部屋の中よりも、遥かに陸の興奮を煽っていた。
してもしなくてもどちらでもいい-本心だった。
けれど。
先程からの自らの下半身の猛りは、偽りようがなく。
初めての彼女に合わせて、ゆっくり。
優しく。
決して無理強いする事なく。
愛そうと思っているのに。
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