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蕩けるようなキスをして
第58章 真相
いくら暖房を効かせているとはいえ、外は降雪しており、加えて深夜だ。
上半身、一糸纏わぬ彼女が平気なはずはなかった。
もっと早くに気付いてやれば良かった-布団の中に入れてやろうと、陸は華夜子を抱き起す。
その拍子。
今の今まで忘れていたのに、その蠱惑的な身体に一瞬で虜となり、情欲の炎があっと言う間に再燃する。
そんな陸の視線を感じ取ったのか-華夜子もまた急激に恥ずかしくなり、両手で胸元を覆う。
「…見ないで」
恨めし気に訴える華夜子の様子が、陸はおかしかった。
「今更感半端ないんだけど」
「…今更でもなんでもいいから」
「見るどころか、もう触ったし。もう舐めたし。恥ずかしがる段階は、とっくに過ぎてると思うんだけど」
「だからっ。触るとか…な、舐めるとか、そういういやらしい事を…!」
-言わないでって、何度も。
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