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第58章 真相

「華夜の話って…この間どうして指輪をしていたのかとか。今日どうして遅れて来なければならなかったのかとか。…指輪を贈ってくれた相手の事とか、例えばそういう話？」
陸が問えば、華夜子は大きく頭（かぶり）を振った。
「例えばじゃなく、その話に決まってる。それをちゃんと陸に説明して、謝らないと私…！」
重ねたままだった陸の指が、動いた。
自らの乳房の先端に彼が届き、華夜子の肩が大袈裟過ぎるくらいに、震えた。
「りく…話を…っ」
途切れ途切れ。
熱い吐息を吐（つ）きながらでは、詰（なじ）るどころか、彼の興奮を煽っているようなものだった。
まずは話して。
謝って。
分かってもらいたい。
全部分かってくれるかな。
全部分かって欲しい。