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蕩けるようなキスをして
第9章 華夜子
『華夜子』

一週間振りに、名前を呼ばれ、馬鹿みたいに。
でも、確かに。
喜んでる、自分。
あんなに、嫌がってたくせに。
年上なのだから、敬って呼べと、あんなに偉そうに言ってたくせに。

『おねーさん』

最初の頃に逆戻りした、呼ばれ方。
あんな事があったし。
あんな事をしてしまったし。
当然だと思っていたけれど。
正直、ショックだった。
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