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第51章 TｔｏＫ

吹っ切れたつもりが、やっぱりまだだった？
やっぱり自分じゃだめだった？
比べた？
自分と誰かを比べて、やっぱり全く話にならない男だって－そう、思い始めていたの？
深く、切ない、溜め息が口をつく。
もう、別れようって、思われていたのかな。
やっぱり無理だから、別れようって。
限りなくそうかもしれないとも思い。
でも、そうじゃないような気もする－強がりなんかじゃなくて。
大学の至る所で立ち止まり、何かに想いを馳せ、何かを追っているその姿－やっぱり相手は、この大学の学生だった？
どこにも行けないような。
誰にも秘密のような。
どうしてそんな付き合いしか出来なかったのかは、定かじゃないけど。