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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
言ったろ、華夜。
そしたら、他にものになんか。
そしたら、他の誰かになんか。
絶対に目なんかいくはずないのに。
好きだと言ってくれた。
この思いを受け止めてくれた。
いきなり攫われた唇に、どきどきした。
華夜からだったろ。
どんなに嬉しかったか。
こんな気持ちにさせるなよ。
何かされた訳ではない。
何を言われた訳でもない。
でも。
不安なんだよ。
心配なんだよ。
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